偽のモテ期にご注意を

「そうですね・・・。今日は遅いので手軽る作れる物が食べたいです」

「手軽に・・・親子丼とか?うどんとか?ですか?」

「親子丼・・いいですね」

嬉しそうに笑う置鮎に思わず目を奪われる。

ハッとして視線を逸らすと、周りの女性たちがこちらを見ているのに気付いた。

『やっぱりみんな見るわよね』

周りの視線に気付くと、何だか一緒に歩くのが恥ずかしくなり、少し先を歩くようになった。

このスーパーは遅くまでやっていて、品揃えも豊富で見ていて飽きない。

かなり遅い夕食だが、親子丼に合わせてお味噌汁を作ろうと思い、味噌を手に取る。

「置鮎さん、お味噌って有りました?」

「いえ、無いです。と言うか、冷蔵庫の中には水とビールくらいしか入ってないです」

少し恥ずかしそうに苦笑しながら答えるその姿も、思わず見惚れてしまう。
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