偽のモテ期にご注意を

「じゃぁ、出来るまでの間、ゆっくりしてて」

買ってきた食材を仕分けしながら、そう声をかけるが興味津々の顔でこちらを見ているだけだ。

「?どうした・・の?」

「いや、見ていてはダメですか?」

「え?緊張するから困るわ」

ワクワクした顔でこちらを見ていたが、沢城の言葉に表情が曇る。

「あーと、じゃぁ、手伝って貰えるなら良わよ」

『こう言えば諦めてくれる?』

男性のしかも冷蔵庫に水と酒しかないような男なら、料理の手伝いなんて面倒な事をやりたがらないだろうと思い提案したのだが、意図に反して嬉しそうな顔になった。

「手伝っていいんですか?」

「え・・手伝いたいの?」

「えぇ、やった事ないので」

『何考えてるのか、良く分からない人ね』
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