偽のモテ期にご注意を

何も言わないのを良い事に、空き放題してしまった事に気付き慌てて飛び退く。

「う、うどん買ってきたんだけど、具合が悪いなら、このまま眠った方が良いわよね」

「あ、いや、別に具合が悪いわけでは無いです。ちょっと酔ってはいますが」

やっと沢城の目を見てそう言ってくれたので、安心した。

「じゃぁ、うどんの用意するわね」

そう言って、買ってきた袋をキッチンに持って行く。

「圭奈は夕食、食べたんですか?」

『琥珀では苗字だったのに今は名前呼び?!』

「え、まだと言うか、もう良いかな」

「圭奈が食べないなら、俺も良いです」

「ダメよ置鮎さんは食べないと。疲れた顔してるもの」

「一緒に食べてくれるなら、食べます」

『弟がいたら、こんな感じかしら』

苦笑しつつそんな事を考えてしまった。

「わかったわ。準備するからシャワーでも浴びてきて」

沢城の言葉に、嬉しそうな顔をしてキッチンを後にした。

その間にうどんの準備を始める。
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