偽のモテ期にご注意を

「いい匂いですね」

声に振り返ると、ボディソープのいい匂いをさせながら置鮎が立っていた。

『パジャマに着替えてる・・・』

寛いでいる証拠だと思うと何だか嬉しいのだが、色気が増えるので、目のやり場に困る。

「うどんを茹でるから、少し待ってて」

「あぁ、そう言えば、あれから食器を購入したんです」

そう言って、奥の部屋からダンボールを持って来た。

ダンボールを開けると、丼や汁椀や皿が出て来るが、和風なものばかりだった。

『もしかして、私が和食しか作れないと思ってる?』

チラリと置鮎を見るが、食器箱から出すのに忙しいようだ。

『まぁ、いいか』

出してもらった食器を手早く洗って、うどんの準備をする傍ら、酒のつまみとして出汁巻き卵と砂肝を塩胡椒で味付けたものを更に乗せる。
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