偽のモテ期にご注意を
「置鮎さんって狡いわ」
あの後、何とか起きてご飯を一緒に食べたのだが、着替えで揉めてしまった事を思い出す。
セフレと言う立場上私物を持ち込まないようにしているので、当然前日着ていた服を次の日も着る事になる。
なのに、毎回クリーニングに出されるので、仕上がるまではバスローブだった。
- 今日はコレを来て下さい -
手に持っているのは、海外の有名ブランドの洋服で、かなり高い価格帯のものだった。
- こんな高価な服、貰えません -
- 困りましたね。これは圭奈の為に買ったので、圭奈が着ないのなら捨てるしかないですね -
- 捨てる!? -
- えぇ・・困りましたね -
愁いのある顔でため息をつかれると、罪悪感が沸いてくる。
- 捨てる・・なら・・着ます -
- 良かった。 -
そう言って、ふわりと笑い、クローゼットから十数着の上下コーディネートされた服を渡してきた。