偽のモテ期にご注意を
「最近仕事詰めすぎてません?」
自分の立場を再確認してからは、出来るだけ置鮎の事を考えないようにする為に、仕事に専念していた。
「そう・・かな」
「彼氏さんと上手く行って無いんですか?」
「!・・どうして・・みんな、そうなる」
食べかけていたチキン南蛮がが喉に詰まりそうになる。
「えぇだって、こんなに残業してたらデートも出来ないじゃないですか」
口を尖らせて不満そうに話すその顔も、可愛い。
『これは男性にもてるわね』
三石にしろ、宮村にしろ、自分の良い所を更に伸ばして武器にしているように思う。
頭のてっぺんからつま先まで、隙がない。
『こういうタイプが置鮎さんと似合うんじゃないかしら』
そんな風に考えて、しまったと思う。
自分で傷口に塩をすり込んでいる気分だ。