偽のモテ期にご注意を

『グラァンスって、日本有数の会社よね・・経済紙にも載るような・・』

威風堂々とした立ち居振る舞いで、会場の視線を釘付けにしているのは、自分とセフレになった置鮎本人だった。

「そうそう、あぁ彼女居るのかな?」

「彼女どころか、婚約者くらい居るんじゃない?」

「そりゃそうか、まぁ、目の保養って思えばいいか」

『婚約者・・そうよね。あぁそうか、だからセフレ・・・か』

自分の素性を明かさなかった事、セフレという関係を続けている事、全てが繋がった。

「沢城?大丈夫か?お前真っ青だぞ」

足元がグラグラして立っているのもやっとの状態だった。

松本に支えられ、会場を後にしたが、どうやって戻ってきたのか分からなかった。
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