さよなら、センセイ
「ね、皆。
とりあえず、場所、変えよ?
二次会、ここでいいよね?」
綺羅がスマホで調べた店に、全員一致で、移動することにする。
「めぐみ先生にも知らせなきゃ」
綺羅がそう言って、恵のもとに行くと…
「あぁ、君たち、丹下先生の教え子さん達なんだって?
ここで会えたのも、何かの縁。
どうだい、一緒に」
中でも一番年配の男性が声をかけてきた。
「先生、彼らも久しぶりの同窓会なんです。積もる話もあるでしょうから…」
恵が眉をひそめ、ヒロ達に手で先に行けと促してくれる。
「そうかい、そうかい。そりゃ、悪かったな。
皆、立派な様子だが、何をしているんだい?」
「私は、外資系の会社の受付を。
あとは、公務員、弁護士、SE、会社経営。
皆、めぐみ先生のおかげで立派な社会人になれました」
綺羅がさらりと皆を紹介する。
紹介を受け、全員小さく頭を下げた。
「ほぉ、そりゃすごい!
丹下先生、さすがですな。卒業生に、先生のおかげでなんて言ってもらえるとは!」
恵は顔を赤らめ、『行きなさい』と店の出入り口を指差した。
だが。
「実は。
私達も、偶然、六年ぶりに先生にお会いしまして。
出来ましたら先生と思い出話をさせていただきたいのですが…」
そう言っておもむろに恵の腕を掴んだのはヒロだ。
「六年ぶりに、偶然か!
そりゃすごい!
丹下先生、こっちはいいから、積もる話でもしてらっしゃい」
「え…あ、でも…」
戸惑っている恵の荷物を迷うことなく手にして、ヒロは、その場の教員達に頭を下げた。
「ありがとうございます。
じゃ、先生、行きましょう」
「あ、す…すみません。
では、先に失礼します」
ヒロは恵も連れて、店を出る。
「やるぅ、ヒロ。
まんまとめぐみ先生連れ出したねー。
めぐみ先生、会いたかったぁ」
店を出るなり、綺羅が恵にくっつく。
まるで、高校時代のようだ。
「連れ出してくれてよかったわ。
私、この二次会の場所わからなかったから。
向こうももうすぐおひらきだし、早く皆と合流したかったし」
恵は変わらない笑顔で5人と歩き出す。
「俺たちも、若月先生に聞きたいことありますよー」
「何せ丹下は、さらっと事実しか教えてくれないし?」
「っつーことで、早く行こうぜ、若月。
あ、こっからは、俺たちのセンセーだからな?
昔みたいに、若月って呼ぶよ?」
「質問、全部答えてよね!めぐみ先生?」
とりあえず、場所、変えよ?
二次会、ここでいいよね?」
綺羅がスマホで調べた店に、全員一致で、移動することにする。
「めぐみ先生にも知らせなきゃ」
綺羅がそう言って、恵のもとに行くと…
「あぁ、君たち、丹下先生の教え子さん達なんだって?
ここで会えたのも、何かの縁。
どうだい、一緒に」
中でも一番年配の男性が声をかけてきた。
「先生、彼らも久しぶりの同窓会なんです。積もる話もあるでしょうから…」
恵が眉をひそめ、ヒロ達に手で先に行けと促してくれる。
「そうかい、そうかい。そりゃ、悪かったな。
皆、立派な様子だが、何をしているんだい?」
「私は、外資系の会社の受付を。
あとは、公務員、弁護士、SE、会社経営。
皆、めぐみ先生のおかげで立派な社会人になれました」
綺羅がさらりと皆を紹介する。
紹介を受け、全員小さく頭を下げた。
「ほぉ、そりゃすごい!
丹下先生、さすがですな。卒業生に、先生のおかげでなんて言ってもらえるとは!」
恵は顔を赤らめ、『行きなさい』と店の出入り口を指差した。
だが。
「実は。
私達も、偶然、六年ぶりに先生にお会いしまして。
出来ましたら先生と思い出話をさせていただきたいのですが…」
そう言っておもむろに恵の腕を掴んだのはヒロだ。
「六年ぶりに、偶然か!
そりゃすごい!
丹下先生、こっちはいいから、積もる話でもしてらっしゃい」
「え…あ、でも…」
戸惑っている恵の荷物を迷うことなく手にして、ヒロは、その場の教員達に頭を下げた。
「ありがとうございます。
じゃ、先生、行きましょう」
「あ、す…すみません。
では、先に失礼します」
ヒロは恵も連れて、店を出る。
「やるぅ、ヒロ。
まんまとめぐみ先生連れ出したねー。
めぐみ先生、会いたかったぁ」
店を出るなり、綺羅が恵にくっつく。
まるで、高校時代のようだ。
「連れ出してくれてよかったわ。
私、この二次会の場所わからなかったから。
向こうももうすぐおひらきだし、早く皆と合流したかったし」
恵は変わらない笑顔で5人と歩き出す。
「俺たちも、若月先生に聞きたいことありますよー」
「何せ丹下は、さらっと事実しか教えてくれないし?」
「っつーことで、早く行こうぜ、若月。
あ、こっからは、俺たちのセンセーだからな?
昔みたいに、若月って呼ぶよ?」
「質問、全部答えてよね!めぐみ先生?」