さよなら、センセイ
じっとりと汗ばんだその手には、嫌悪感しか感じない。恵は振り払おうとしたが、うまくいかない。
「あなたの思い通りになんてならないわ」
「なるね。
お前みたいな単純馬鹿な女は、一度抱かれればわかるさ。
ヒロよりずっといいって」
「じ…冗談でしょ。ふざけないで!
あなたは、ヒロが変わったことが許せないんでしょ。
ヒロが…優秀な弟が怖いのよ!
だから、ヒロを変えた私を彼から奪おうとしてるんだわ。
あなたは、究極のエゴイストよ」
その一言が秀則の怒りを買う引き金となった。
秀則は恵を力まかせに床に押し倒す。そして着ていたブラウスを一気に引き裂いて、下着までむしり取られた。
「キャアァ‼︎いやっ‼︎やめてっ‼︎」
「オレを怒らせたお前が悪い。
…おや?
へぇ…さすがは姉妹。同じところにホクロがある」
「…え…⁉︎」
恵はハッとして、秀則の視線の先を追う。
秀則が見ていたのは、むしり取られた下着に本来なら隠れているはずの乳房にあるホクロ…
「あなた、姉と…?」
「彼女はオレと同じ人種だね。誰よりも高みへ行きたいんだ。その為ならなんでもする女だよ」
恵は絶句した。
夫がいるのに、姉がこんな男と寝たのかと思うと、やるせなかった。
抵抗してもがいていた恵の体から一瞬力が抜けてしまう。その隙に秀則は恵のスカートの中から下着を剥ぎ取ってしまった。
「こんなことして、私を無理矢理犯して、それでヒロに勝ったつもり?」
体の自由を奪われて、恵はその目に涙を溜めながらそれでも、睨みながら抵抗する。
「何とでも言ってろ。すぐにオレの方がいいってしがみついてくるさ」
「いやあああっ‼︎‼︎」