さよなら、センセイ
グラウンドに大きなかがり火。赤々と炎が燃えさかっている。
後夜祭が始まった。
「うわぁ、きれいねぇ」
ジュース片手に盛り上がっている水泳部の団体に、ひと休みしてだいぶ落ち着いた恵が声をかけた。
「先生⁉︎大丈夫ですか?」
「もう、平気。痛みは、だいぶひいた。みんなの前で転んだりして、恥ずかしい。迷惑かけたわね」
「あれは、事故ですよ!でも、ひどくなくて良かったー」
「ありがと。
それより、みんな、こんな所で固まってないで、ほら、あっちに可愛い子達もいたよ、声掛けてみたら?」
「え、マジ?
オレ、行ってこよ〜」
ハハハ、と笑いが起きた時。
急に女の子の悲鳴にも似た叫び声が聞こえた。
「いやぁ!」
「丹下くんがっ!」