Love-ing(アイエヌジー)
・・・恥ずかし過ぎて、隣に座っている辻堂監督の姿を見ることができなかった。
きっと、顔だって真っ赤になってるはずだから。
照れを隠すために、監督からさっきもらったイチゴの絵本をお守りのように胸に抱きしめて、前を見たまま、うつむき加減でベラベラ“饒舌”になった結果、一体私は何を言ってるのか、自分でも分からなくなってしまっていた矢先だったから、監督が何を言ったのか、一瞬分からなかった。

でも、辻堂監督の「一声」のおかげで、私の“饒舌”はピタッと止んだ。
そして、ゆっくりと隣の監督を仰ぎ見ながら「・・・ぇ」と言うのが、今の精一杯のリアクションだった。
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