いつか、眠りにつく日2
白い煙が風に流されると、目の前には全身黒ずくめの案内人が立っていた。
今日も頭から足先まで黒一色。
前髪をかきあげると、切れ長の目を細めて彼は私を見た。
「まだ地縛霊にはなってないようだな」
低音の声が嫌味っぽく耳に届く。
身長が高いせいで威圧感がすごい。
案内人は隣にいる輪を見て眉をひそめた。
「なんだこいつ。知り合いか?」
あごで輪を差す案内人に私は首を横に振った。
彼は人を嫌な気持ちにさせる名人だから、話をしたくない。
それに、輪を巻き添えにするわけにはいかない。
「お前、まさか人間を襲おうとでもしてたのか?」
してません、とにらみ返してすぐに目を伏せた。
「ふん。たまたまか」
輪から見えていないと結論づけたのだろう、私に近づいてくる案内人。
うつむく私の狭い視界に、その大きな靴先が映った。
ぽん、と頭にその大きな手が置かれた感触。
毎回、私の前に現れた案内人はこの作業をする。
今日も頭から足先まで黒一色。
前髪をかきあげると、切れ長の目を細めて彼は私を見た。
「まだ地縛霊にはなってないようだな」
低音の声が嫌味っぽく耳に届く。
身長が高いせいで威圧感がすごい。
案内人は隣にいる輪を見て眉をひそめた。
「なんだこいつ。知り合いか?」
あごで輪を差す案内人に私は首を横に振った。
彼は人を嫌な気持ちにさせる名人だから、話をしたくない。
それに、輪を巻き添えにするわけにはいかない。
「お前、まさか人間を襲おうとでもしてたのか?」
してません、とにらみ返してすぐに目を伏せた。
「ふん。たまたまか」
輪から見えていないと結論づけたのだろう、私に近づいてくる案内人。
うつむく私の狭い視界に、その大きな靴先が映った。
ぽん、と頭にその大きな手が置かれた感触。
毎回、私の前に現れた案内人はこの作業をする。