枯れた花は何度も咲く



:: Yu



泣かないで……

キミには、涙が似合わない。



泣かせてしまって、ごめん……




玲に、自分が犯した罪を話さなきゃよかった。



だって、毎日玲が泣いてるから。

俺に気付かれないように、
背を向けて、声を押し殺して泣いてる。



そんな玲を見るのが辛かった。





インターフォンがなる度、
警察が来たのかと怯えてる玲。



最近では、俺の仕事場まで迎えに来て、
一緒に家まで帰る。




朝起きて、俺の姿を見て
安心したような笑顔で微笑む。



俺と居る時間を大切にしてくれている。




玲に、色々と不安を抱かせてしまってる。




ほんとに、ごめん……


玲と出会うことをわかっていたなら、
あんな罪、絶対に犯してないのに……






こんな生活、心から幸せなんて言えない。



やっぱり、ケリを付けないといけない。







今日、ある決心をした。





夜、玲が寝たのを確認し、ベッドから降りる。



テーブルには紙とペンを用意した。






何から書こうか。


何を伝えようか。





この手紙を見た時、玲はどう思う?



きっと、また泣かせてしまうんだろう。


ごめんな、こんな俺で。


沢山泣かせてごめん。



と言いつつ、俺自身が泣いてしまっている。





手紙を書き上げ、ベッドの横に置く。





「 愛してる。 」


優しく口付けをした。




ああ、だめだ。


玲の顔を見たら、泣いてしまいそう……



玲が起きないように、静かに家を出た。



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