枯れた花は何度も咲く



それから1週間。


ゆうのいない生活に慣れてはいないけど、
みさちゃんがくれたアルバムのおかげで、
泣かずに居られる日が続いた。




その日の仕事の終わりに。




「 店長!今日はアネモネにします! 」


仕事終わりには必ずお花を買っていた。



「 まだ、来ないの? 」



アネモネの花言葉は、信じて待つ。


店長には、ゆうのことを全て話していた。


ゆうの帰りをずっと待っていることも。





「 いえ、もう1つの花言葉があります! 」


「 えっ?? 」



「 辛抱、です!
あと少し、辛抱します! 」




「 あははっ、私も一緒に待つわ! 」

「 へへ、店長ありがとうございます!! 」




少しずつ、気持ちが軽くなっていった。






帰ってきてから、私はすぐに眠りについた。



ゆうがいなくなってから、
たくさんゆうの夢を見てきたけど、

その中の私は常に泣いていた。

ゆうに会いたくて、でも会えなくて。


夢の中でさえ、ゆうに会えなかった。




でも、今日は違った。



ゆうの家族と、私の家族で食卓を囲んでいた。


誰一人として気を使ってなく、
楽しいお話をして、美味しいご飯を食べている。



いつか、こんな幸せが訪ればいいな…



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