皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

「お気づきだったんですか?」
「あっ、いえ……。劉伶さまが少しむくんでいるような気がして、水毒の状態ではないかと感じたもので」


最後は声が小さくなる。
これは完全なる直感であって、当たるも八卦当たらぬも八卦程度のものだからだ。


「水毒とは?」


珍しく玄峰さんが口を挟んだ。


「腎が弱っていることが多いのですが、代謝が悪くて体内に水が溜まっている状態です。こういうときは朝起きれなかったり、立ちくらみをしたりなんていうことがよくあります」

「その通りだ」


玄峰さんが自分の膝をパンと叩いた。


「その通りと言いますと、劉伶さまが?」

「そう。もともと朝は強い人じゃないが、最近はますますその傾向が強い。それに、時々ふわっと倒れそうになることが。空元気が好きな人だから、俺たちの前では虚勢を張っているんだろうな」


虚勢って……。
たしかに元気そうだったけど、実は違うということか。
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