皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

「市は歩いて二十分ほどのところにあります。この村は野菜が豊富に取れますので、市では肉や魚類を手に入れることが多いです。あとは漢方食材なども。私も欲しいものがありますので、よろしければ早速」


食べ物は大切だ。野菜を分けることはできても、この若い男たち三人には肉や魚も必要だろう。

そんなことを口にしながら、先ほど採ってきたうどを劉伶さまに食べさせてあげたいと考えていた。


そしてそれからすぐに出発した。

市場に到着すると、超さんが野菜を売りに来ていた。


「麗華じゃないか。今朝、棗を届けてくれたんだって?」
「はい。棗は売るほどありますので」


秋になると裏山にたくさんなるので、それを天日干しにして保存してある。

それこそ市場で売ればいいのだが、村の人たちのために取っておきたい。


「ん? 見慣れない顔だね」


超さんはすぐに玄峰さんと博文さんに気がついた。
まあ、身なりも整い眉目秀麗であるふたりは、いやおうなしに目立ってはいるけれど。

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