皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

「超さん、野菜をいただいても?」
「もちろんだ。でも麗華は家で分けてあげるよ」


代金はいらないと言っているんだ。


「私たちがお支払いします。あなたの働きに見合った代金をお支払いしなければ、経済というものが動きません」


博文さんがすぐに口を挟む。

経済というものがどんなものなのかはよくわからないが、お金が流通するということなのだろう。

超さんは野菜を売って肉を買う。
肉屋は別のものをとつながっていくだろうから。


「それはありがたい」


超さんからは緑豆とにらを買い、他から大蒜(にんにく)、ゆりね、などの野菜と、鶏卵、鶏肉、海老などの肉魚類。そして高麗人参、陳皮、枸杞の実などの漢方食材をたっぷりと買い込んだ。

いつもはもっと吟味して買うものを絞るのだけど、博文さんが「それもね」とさっさとお金を払うので、莫大な量になる。

しかも、力持ちの玄峰さんがそれらすべてを軽々と運んでくれたので、今までで一番楽なそして贅沢な買い物だった。

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