皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

そしてこれまた腎機能を高めて疲労回復に役立つにらと一緒に、鶏から取った湯で煮込み塩で味付けをした。

塩だけというごく単純な味付けだが、鶏や海老から出る旨味で十分おいしい。


そしてもう一品。
利尿と解毒作用がある緑豆を手にして、市場でも手に入った南瓜とともに、やはり生抽と黒砂糖で炊いた。

あとは明日以降のために、高麗人参や小豆などを水に浸して戻す準備をしたあと、棚にびっしり用意されていた立派な器に盛り付ける。


「どうしたらいいんだろう……」


三人分こしらえたので結構な量だ。
ひとりでは運べないし、あの部屋に持っていけばいいのかもわからない。

どうすべきか聞こうと、劉伶さまの部屋に向かった。
扉を叩こうとすると、中から三人の声が聞こえてくる。


「それで、他に情報は?」
「まだ無理です。もう少し時間をください。慎重に進めなければ」


劉伶さまのあとに博文さんの声がする。
なんの情報だろう。
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