皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~
『まずい』とはっきり言うものだから、博文さんの眉が上がる。
「劉伶さまの作った物もまずいですが?」
「あはは」
この三人は本当に信頼し合っているんだろうな。
「仲がよろいしんですね」
「そうだね。刎頸(ふんけい)の友ってやつかな?」
「刎頸?」
学がない私には意味がわからない。
「博文や玄峰になら首をはねられても後悔しないってこと」
「首!」
先ほどから生々しい発言ばかりで卒倒しそうだ。
「劉伶さま、言葉を選んでください。麗華さん、たとえですから」
博文さんにそう言われて、やっと酸素が肺に入ってきた。
そこに玄峰さんが戻ってきた。
彼から私用の器を受け取った劉伶さまは、どうするのかと思っていたら、なんと三人の器から少しずつ取り分けている。
「あぁっ、私やります」
「それじゃ麗華さんは粥を分けて。皆でやれば早い」
こんなことなら用意しておけばよかった。
「うまそうだ」