皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

残しておいた鶏肉と生姜、不老不死の薬とも言われる松の実、水毒にも効果的な椎茸を米と酒、そして塩と一緒に煮込む。

これだけで立派な朝食になる。

しかし昨晩の食べっぷりを見ているので、もう少しお腹にたまるものをと、腎を養う豚肉を手にした。

どうしようか考えあぐね、肉を味噌に漬けることにした。
しばらく置いておいたあと解毒効果がある菜の花と一緒に炒める。

私は朝から肉なんて贅沢で食べたことがなくいつもは粥くらいで済ませるが、これで大男たちの胃袋も満足するのではないだろうか。

もう少しで出来上がるというところで玄峰さんがやってきた。


「いい匂いだ」
「おはようございます」
「おはよう。昨晩は助かった。今、博文が劉伶さまのところに顔を出したら、起きていたから驚いたと」


あぁ、そうだった。彼は寝起きが悪くなっているんだった。


「私より先に起きられていましたよ」
「それは珍しい。どれほど突っついても起きないのに」
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