皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~

じゃがいもは崩れるほど軟らかく煮たし、肉も簡単に飲み込める大きさにまでしたので、おじいさんでも食べられるはず。


「助かるわ。あら、高麗人参じゃない? こんなお高いもの……」
「私もいただいたんです。だから是非」


私はまだ温かい料理を渡して、超さんの家を出た。


水毒にもじゃがいもはよかったはず。

ふとそんなことを思い出し、家にたくさん常備してあるものを持っていこうと考えた。


それからは畑仕事。
えんどう豆がたくさん収穫できた。

そしてふと裏手にある竹林を見つめる。


「筍、あるかな」


収穫できる時期なはず。

筍は尿の出を促す食材で、水毒にも効果的。
筍を使ってもち米を炊こう。ゆり根も入れれば最高だ。

自分ひとりでは適当に済ませる食事も、誰かのためにと考えて作るのは楽しい。

突然依頼された料理係だったが、それを楽しんでいる自分に気がついた。
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