お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
しばらく進むと、天井丸ごと水槽で囲まれたマリントンネルがあって、ふたりの周りを群れを成した回遊魚たちが優雅に泳いでいった。
「うわぁ、エイのお腹、笑っているみたいでかわいいですね!」
「本当だ。なんだかちょっと澪に似てない?」
「え!? なんですかそれ、ひどくないですか!?」
「自分でかわいいって言ってたじゃないか」
「じゃあ柊一朗さんはこれです。サメ。お高くとまってる感じが」
「俺もかわいいやつがいいな……さっき砂から顔を出してたアレとか」
「まさかチンアナゴ!? あはは、柊一朗さんはそんなにかわいくないです!」
進んでいくと、順路の奥にイルカのプールが見えた。その先には、パフォーマンスで使うドルフィンスタジアムがあるようで。
「もうすぐ十八時だね。見に行こうか」
私たちはスタジアムに入り、プールを円形に取り囲んだ客席の、真ん中あたりに座った。
関係者も立ち会うらしく、広々とした客席にぽつぽつとスーツ姿や作業服姿の人影が見える。
「うわぁ、エイのお腹、笑っているみたいでかわいいですね!」
「本当だ。なんだかちょっと澪に似てない?」
「え!? なんですかそれ、ひどくないですか!?」
「自分でかわいいって言ってたじゃないか」
「じゃあ柊一朗さんはこれです。サメ。お高くとまってる感じが」
「俺もかわいいやつがいいな……さっき砂から顔を出してたアレとか」
「まさかチンアナゴ!? あはは、柊一朗さんはそんなにかわいくないです!」
進んでいくと、順路の奥にイルカのプールが見えた。その先には、パフォーマンスで使うドルフィンスタジアムがあるようで。
「もうすぐ十八時だね。見に行こうか」
私たちはスタジアムに入り、プールを円形に取り囲んだ客席の、真ん中あたりに座った。
関係者も立ち会うらしく、広々とした客席にぽつぽつとスーツ姿や作業服姿の人影が見える。