お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
チェアに腰かけて、行き交う人の波をぼんやりと眺め、ときたまエレベーターが開いたのを目にしては、穂積さんが乗っていないかな? なんて探してみる。
少し冷房が効きすぎだ。腕をさすっていると、ほどなくして穂積さんが小走りで駆け寄ってきた。
慌てて立ち上がり、バッグの中から書類の入った封筒をとり出す。
「わざわざこんなところまで持って来てもらって、ごめん」
穂積さんは、わずかに乱れた前髪をかき上げて笑う。
息を切らす姿すらセクシーで様になっており、なんだか妙に緊張してしまった。
「いえ、大丈夫です。書類をどうぞ」
封筒を手渡すと、彼は中を確認して安堵の表情を浮かべ、「ありがとう。すごく助かった」と清々しい顔で笑ってくれた。
「それにしても忘れ物だなんて。よっぽど焦っていたんですか?」
そう冗談交じりにからかうと、彼は甘えるように首を傾げて。
「ごめんね。立花さんに怒られたくなっちゃったんだ」
え? と私が目を瞬くと、彼は悪戯っぽい顔をして、スーツの内ポケットから一枚のカードを取り出した。
コーヒーショップ専用のプリペイドカード――それを私に手渡して、耳元に唇を寄せてそっとささやく。
少し冷房が効きすぎだ。腕をさすっていると、ほどなくして穂積さんが小走りで駆け寄ってきた。
慌てて立ち上がり、バッグの中から書類の入った封筒をとり出す。
「わざわざこんなところまで持って来てもらって、ごめん」
穂積さんは、わずかに乱れた前髪をかき上げて笑う。
息を切らす姿すらセクシーで様になっており、なんだか妙に緊張してしまった。
「いえ、大丈夫です。書類をどうぞ」
封筒を手渡すと、彼は中を確認して安堵の表情を浮かべ、「ありがとう。すごく助かった」と清々しい顔で笑ってくれた。
「それにしても忘れ物だなんて。よっぽど焦っていたんですか?」
そう冗談交じりにからかうと、彼は甘えるように首を傾げて。
「ごめんね。立花さんに怒られたくなっちゃったんだ」
え? と私が目を瞬くと、彼は悪戯っぽい顔をして、スーツの内ポケットから一枚のカードを取り出した。
コーヒーショップ専用のプリペイドカード――それを私に手渡して、耳元に唇を寄せてそっとささやく。