迷惑なんて思ってないよ
津田さんに感謝してから、私たちは伯母の家に帰った。今日だけは皆妙に優しくなる。何か特別に話すわけでもなく、でもギクシャクするわけでもなく。よく分からない時間が眠るまで続く。

「ねぇ、姉ちゃん。・・・一緒に寝ても良い?」

「寝るまで手、繋いでてあげるから頑張りな」

「ケチ」

部屋に帰って寝る準備をしている時の事だった。両親の事で見聞きすると必ずと言って良いほど一緒に寝たいと言ってくる晴人。さすがに中学生なんだしと思って断ると一瞬寂しそうな表情を浮かべた後でニコッと笑うんだ。
ここまで執着していなかったら凛太郎くんのように学校でも人気だったんだろうに。
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