ラブマジック[完]
「ほんとそれ」
劇の片付けも終わったあと。
「愛心!」
「行って来るの?」
「うん!」
確か、去年もこれぐらいの時間だったはず。
「心配だから、あたしも来るまで一緒にいるよ!」
「ううん!大丈夫!」
「そう!じゃあ、行っておいで!」
「うん!」
走りって向かおうとした時、
「咲良〜!」
ちょっと離れた所から愛心に呼び止められる。
「相馬のやつ今日、来てるよ!あたし、学校で朝ばったり会ったから!」
じゃあ、愛心が見たのは見間違いじゃなく、本当に壱馬だったの?
「大丈夫!何があっても相馬は咲良のこと守るから!」