危険な愛に侵されて。



「ふはっ、本当にお前人変わったよな」
「……は?」


意味深な言葉。

パーティーで会った時の私と人が変わったとでも言いたいのだろうか。


「見てるとイライラしてくる」


すると突然、雪夜から笑顔が消えて。
睨むような目つきへと変わる。

思わずゾクッと全身が震え、怖いという感情が湧き出てしまった。


「さっき、まだ確認してなかったよな」
「え……っ」


いつものような笑みを浮かべるわけでもなく、ただ無表情で私の体を廊下の壁に押し付けてくる彼。


「左の部分」
「離し…っん」


彼の手がまだ触れられていなかった左の太ももを直接触れてきて。

声が漏れそうになったため、思わず手で口元を覆う。

教室での時と似たような状況に悔しい気持ちでいっぱいになる。


「……俺とふたりになれば、こうなるってことわかってただろ?」

耳元に顔を寄せ、囁いてくる彼。


「学校だから、こんなことっ…」
「さっきも教室で同じことしたはずだけどな?」

「やっ…」


今度は太ももを撫でまわされる。

ゾクゾクして、体をよじり抵抗するけれどまったく敵わない。

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