危険な愛に侵されて。



「実は期待してんじゃねぇの」
「は……」

「体が快感を求めてるって」
「……っん」


今度は耳を甘噛みしてきたと思えば、舌を這われる。

弱い部分を中心的に狙ってくる彼に、好き放題されてしまう。



「ま、ダメ…」

体が言うことを聞いてくれない。
ダメだとわかっていても反応してしまい。

彼のシャツを掴むことしかできなかった。



それでも彼の動きは止まらない。

ようやく満足して耳元から顔が離れてくれたと思ったら、今度は私の左太ももを大胆に持ち上げてきて。


自然とスカートが捲れてしまい、嫌な予感しかしなかった。


「何、して…」

足に力を込めて閉じようとしても、彼の力に勝てるはずはないし完全に油断していた。


持ち上げた部分に吸い寄せられるようにして雪夜が屈む体勢へと変わり、そこに口づけされる。


「……やっ、あ」

最初はキスから始まり、今度は太ももに舌を這わせて大胆にも遊んできた。



「本当に、ダメ…」


完全に油断していた。
学校でこんなことをされる日が来るだなんて。

悔しい、どうしてこんなにも好き放題やられるの。


いつのまにか手から滑り落ちていた鞄。

護衛用のナイフをブレザーの内ポケットに忍ばせておけば良かった。

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