危険な愛に侵されて。
途端に疲れが私を襲う。
このまま横になれば眠ってしまいそうだ。
「なあ」
「……何」
タンスに拳銃をしまった雪夜が私と同じように、ベッドに腰を下ろした。
もちろん私の左側。
小さい頃からのお決まりのようで、思わず笑みをこぼしてしまった。
「雪夜、本当に私の左側が好きだね」
昔は“すずくん”と呼んでいたけれど。
今更“すずくん”と呼ぶのには抵抗があるし、それにまだ雪夜に思い出したことは話しておらず───
「……昔からお前の左側にいたからな」
こてっと、雪夜が頭を私の肩においた。
突然甘えられて戸惑いもあるけれど、“昔から”とはっきり言い切った彼に対し、ドクドクと鼓動が速まるのがわかった。
「なあ」
「……な、なに」
「結構今、御園に思い出して欲しいかもしれねぇ」
さらに雪夜はぎゅっと私の手を握ってきた。
「何が?」
知らないフリをするけれど、その言葉に対し自然と笑みがこぼれた。