運命の恋~もしもあの時・・~
「今までもこの時間に帰ってたらまた違ったと思うけどだいたい寝る前か寝た後に帰って来てたでしょ?香澄も寂しいとは思ってると思うけどパパのいない家が当たり前になってるのよ。」

「フッ、そうか、自業自得だな…。離れてみて本当に香織のありがたみがわかったよ。」

ありがたみかぁ。

「そうね、私も離れてみてあなたのありがたみはわかったわ。先に食べましょう。」

久しぶりの夫婦2人での食事だった。
その間は出来るだけ娘の様子などを旦那に報告した。
ご飯を食べ終わり私がキッチンで片付けをしているときに隣で旦那はコーヒーメーカーをセットしコーヒーを淹れてくれていた。

「いつまでだったかな?前はよく2人でこうやってキッチンに立ってたね。香澄がうまれてからかな、香織に頼りっきりになったのは。」

「フフッそうね。妊娠してつわりがひどくてまともにご飯を作れなくなってくらいかな?生まれてからはもう生活がガラッと変わって余裕がなかったし…」
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