運命の恋~もしもあの時・・~
「うん、その、香澄に伝えるのも3人で話し合いましょう。あと、仕事が見つかって生活が安定しないと出て行くのは難しいかも…それと…弁護士さんとね話をしたの。色々と決めていかないといけないことがあるみたいで…」

別れるための話し合いって寂しい…
こんな日が来るなんて、
なんで私は離婚を決意したんだろうとさえ思えてくる。

「そうだよね。弁護士さんが必要ならお願いしてきちんと決めていこう。仕事始めるのも急がなくてもじっくり考えるといいよ。まずはこの家に帰ってきてくれないかな?」

「わかったわ。今夜はもう無理だけれど明日帰ってくるようにする。有希に甘えっぱなしも悪いから。」

「そうだ、神田さんのお宅にお菓子を買ってきたんだ僕のせいで迷惑かけちゃったからね。香織を送って行ってご挨拶させてもらってもいいかな?」

そこまで考えていたなんて驚いた。
私は笑顔で頷いた。
時計を見るともう21時過ぎていた。きっと子どもたちは部屋に入って寝ようとしているだろう。
私たちは有希の家へ歩いて行くことにした。
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