運命の恋~もしもあの時・・~
有希はやはりきっぱりと言ってくれる。
だめなことはだめと。

「うん…。しかも稗田さんはきっと田邉さんのことがあるから私に親切にしてくれてるだけだから私の一方的な片思いだよ。あとまだ有希にしかこの話はしてないの。」

有希はすごくしかめっ面になって

「ふ~ん、香織って意外と鈍感というか…稗田さんに下心がなければ手つなぎデートも家に連れ込むこともキスも、夜に衝動的に会いに来ることもしないと思うけど?そうね、でもそれなら離婚がきちんと成立するまではこのまま進展しないように!」

「フフッ、ありがとう。とらえようによってはそうかもしれないけど私って本当におばさんだし稗田さんから好かれるはずはないよ…有希はドラマの見過ぎ!」

顔が熱い…きっと赤くなっているに違いない。
もう、変なこというんだから…

「稗田さんには明日にでもメール返しておいたらいいんじゃない?今日は遅いし…あと、仕事のことなんだけどうちのグループ会社で在宅介護の分野があるんだど介護保険対応と自費対応で家事代行とかも取り扱ってるんだけどそっちはどう?人の家に上がり込むのって大変だけど時間とか細かく調整できるし時給も良いから。かすみんがもう少し大きくなるまではパート扱いで、3年生4年生くらいになってから正社員に変更するのはどう?」
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