【完】俺の隣にいてほしい。
途中、蹴られた腹のあたりが痛くなって、歩道の隅っこに座り込んだ俺は、そのまま立ち上がれなくなってしまった。
そこまで大ケガしてたわけじゃないけど、気力の問題だ。
もう、何もかもがめんどくせぇ。そう思った。
その日は12月に入ったばかりでだいぶ寒かったし、日が暮れてますます気温が下がっていて、ブレザーの上に何も着ていなかった俺は、こんなところにじっとしてたら風邪をひくくらいのことはわかってたけど、なぜだか動けなかった。
うつむいたまま俺が座り込んでいたら、近くを通った人物がこちらを見ながら何か話しているのが聞こえた。
「ねぇ、あの人、大丈夫かな……」
その声にそっと顔を上げて見ると、そこにいたのはお嬢様学校で有名な花園学園の制服を着た女子高生二人組だった。
ふわふわのロングヘアの小柄な女と、三つ編みに眼鏡の真面目そうな女の二人組。
なんだよ、ジロジロ見てんじゃねーよ。
イラ立っていた俺は、内心そんなふうに思った。さっさとどっか行けよって。
ロングヘアの女が俺を見て心配そうに言うと、三つ編みの女が顔をしかめる。
そこまで大ケガしてたわけじゃないけど、気力の問題だ。
もう、何もかもがめんどくせぇ。そう思った。
その日は12月に入ったばかりでだいぶ寒かったし、日が暮れてますます気温が下がっていて、ブレザーの上に何も着ていなかった俺は、こんなところにじっとしてたら風邪をひくくらいのことはわかってたけど、なぜだか動けなかった。
うつむいたまま俺が座り込んでいたら、近くを通った人物がこちらを見ながら何か話しているのが聞こえた。
「ねぇ、あの人、大丈夫かな……」
その声にそっと顔を上げて見ると、そこにいたのはお嬢様学校で有名な花園学園の制服を着た女子高生二人組だった。
ふわふわのロングヘアの小柄な女と、三つ編みに眼鏡の真面目そうな女の二人組。
なんだよ、ジロジロ見てんじゃねーよ。
イラ立っていた俺は、内心そんなふうに思った。さっさとどっか行けよって。
ロングヘアの女が俺を見て心配そうに言うと、三つ編みの女が顔をしかめる。