桜咲く、その日まで。
prologue

拝啓、僕が恋をした君へ。
君が病室に入って来たとき、最初は疎ましく思ってた。
生きる喜びなんて、知りたくも無かったし、
生きたくも無かったから。
でも、実際は、もっともっと生きたかった。
生きて生きて、いろんな事を見たり、聞いたり
してみたかったから。生きる喜びを、感じた
かったから。だから、君と居る時間は、僕の中の
永遠で、それでいてあっという間だったんだ。
笑う君、怒る君、悲しむ君、喜ぶ君、心配する君、いろんな君が見れた。
君は僕にとっての太陽だよ。

ただ、一つの、心残りがあるとすれば…………
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop