先生、私のこと好きでしょ?
「ーーなんで、あんなっ」


信じられない。

誰か、夢って言ってーー。






「お母さんはーー許さないって。
合宿終わったら、学校に抗議するって。


そして、最後だ。

もう、先生とは居られない。
諦めようゆあ。
そしてーー俺と」




パシっーーーーーーーー。



空気を裂く乾いた音。







冷たい洞窟の中、私は叫んだ。





「どうして!!
なんでなの、煌!?」



私は、煌の胸を叩いた。

どうしてーー。




煌は、言ってはいけない言葉を

言ってしまったことに、なんの躊躇いもなく、ただ笑った。



< 208 / 219 >

この作品をシェア

pagetop