虹色シンデレラ
壁一面につけられたホールドは形も色もバラバラ。
所々テープで印もつけられている。

「初めは色とかコースとか考えなくていいから、気楽に登ってみて」

それが祐介くんのアドバイス。
コース?
ああ、このテープがコースの目印なんだ。
まあ、とりあえず挑戦してみますか。



やはり、最初はなかなかうまく行かず手こずった。
でも、やっているうちに段々楽しくなってきて、天井近くまで登れた時には大声を上げそうになった。

「虹子、上手いよ。初めてでそれだけ出来る人はいない」

そうかなあ?
私はただ楽しいだけだけれど。

「何かスポーツしてた?」
「うん。器械体操」
「ふーん。だから体幹が強いんだ」

体幹が強い?
初めて言われた。
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