この可愛いヤツがオオカミ君だったりするんですが。

後輩で部下で、新人で、そるな彼は男で…

向かされた顔はもう横にも下にも動かせなくて目だけが逃げる。

一目惚れとはなんて恐ろしい。

感情の高ぶりか、彼の目がまっすぐすぎて言葉が口から出そうになる。

それを何度も飲み込むのが苦しい。



「 頑固だな先輩は… 」

「 頑固だよ、悪い?」

「 そこは認めるんですね、単純 」

「 は!? 単純って、悪かっわね!」



何なのよほんと、言えないんだから勘弁してよね。

ふん!



「 コラ、また顔… いい加減言えば?素直に、僕に一目惚れしたって白状しなよ 」

「 …は?」

「 上司で先輩なんだしズバッと言ってくれればいい、そしたら喜ぶのに 」



はい?

あんたなんか雰囲気が……



「 髪… あの人が綺麗にして喜んでましたね、恋人じゃない恋人… 気に入りませんね 」



え、何言ってんの?



「 サラサラしてる… いい香りもする…… ずるいなあのオーナー、僕には出来ないから 」



鈴木君… だよね?



「 ねぇ先輩、僕嬉かったんすよ、先輩と会えて… まぁ僕の事覚えてないでしょうけどね 」



えっと…… なんの話?


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