この可愛いヤツがオオカミ君だったりするんですが。

私は彼に出会っていた?

いつ、どこで?

記憶には一切ありませんが……



「 彼女にフラれて、諦めつかなくて彼女が友達と店に行ったのを追って店の側で動けなくてずっと下向いてた僕に、声をかけてくれたのが先輩だった。
ねぇあなた気分悪いの?大丈夫?って…
返事しない僕に先輩はくれたんです、試供品だけど使うとリフレッシュになるしスッキリするから使ってみてって…… 」

「 あ!夏用のシャンプー!!」



そっか、思い出した。

あれって去年? 新商品発売前に美容室に体感してもらおうと思って試供品として使ってもらったやつの残りだ。

あんまりにも元気なさそうで気分悪そうに見えたから……

あの時のが鈴木君だったの?



「 会社は偶然でしたけど、まさか先輩がいるなんて… あれがきっかけでこの仕事を選んだんです 」



そうだったんだ……

すごい偶然。



「 だから… もし本当に先輩が僕に一目惚れしてくれたんなら答えたい 」



それは期待できる答え?

恋愛の始まりはあまりに久しぶりでどうしていいか……

鈴木君は颯人とは違うし、ちゃんと始まりがあるの?

私が気持ちを認めたら始まりなの?



「 …私、は…… ххххです 」

「 ハッキリと僕に言ってよ先輩 」

「 一目で惚れてしまいました… 以上です 」

「 よく言えました、じゃあキスしていいよね? その返事は聞かないけどね 」



えっ!?



キス、一目惚れの彼とキスしてるー……

う、わ…… 体がゾクゾクする。

温かいのに体が震えちゃう… キスってこんなだった?

私、彼と恋愛始めるのかな……

年上だけど気にしないかな……

やば、下着買わなきゃ……



「 会社に戻る前に、もっとキスしたい 」



私も同感です。






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