ピュアラブ


涙を拭いながらヤツを見た。

ここで顔を背けたら何故か負けな気がしたから…

「とりあえず、俺の名前はアンタじゃねぇ」

「それくらい知ってる」

涙と共に流れる鼻水をすいながらいった。

「てかお前、俺の名前知ってる?」

なんだかムカッと来た私は

「アンタこそ、私の名前知ってる?」

逆に聞いてやった。
威嚇のように。

でも…

「ミワコ。フジサキミワコ。」

はっきりと言ったんだ。

「今度はお前の番。俺の名前は?」

何だかこそばい様な恥ずかしい様なキモチになりながら

「ユウ、クニヤユウ。」

そう呟く様に言った。
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