ピュアラブ
「お前こんなトコで何してんの?」
いつもと変わらない無愛想な声で私の横にヤツは座った。
私は顔を見られない様に横に背け、
「アンタこそ何やってんのよ」
いつもの調子で言った。つもり…
「そんなに辛れぇのか?」
ヤツの言葉に私の中の何かが切れた。
「辛いよ!アンタには分かんないだろうね!不特定多数とか言ってるアンタには分かんないだろうけど…」
涙が邪魔をする。
「アンタも真剣に人を好きになったらわかるよ!」
「おい」
「大体アンタこそなんで此処にいるの?」
「おい、待て」
「あっ、不特定多数の子と待ち合わせ?なら早く…」
「おい!」
私は肩を掴まれて、口を閉じた。
その代わりにとめどなく涙が溢れ、こぼれ落ちた。