。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「ここ、人いる?
なんか出そうな気がするけど」

シュウ、まじ引き気味だけど。


「居ないから穴場スポット言ったろ?」

いや、穴場スポットって言うかーー。


心霊スポットじゃね?

写真撮ったら、なんか映りそう。。


パシャ。


カメラのシャッター音がして、スマホを掲げるユウがいた。




「おー、まじオーブだし。
ウケる!まじいるよ、ここ!!」



スマホ片手に、テンション上げてるユウ。


覗き込めば居たのは、フユフユ浮いてる青い炎みたいな奴。



うわ、なんか映ってる。


「消せよ、んなの!
呪われるからっ!」


一瞬の身震い。


見たくないものを見てしまった俺。


「俺、霊感あるんだよ。
だいたい写真撮ればなんか映る。
いいねー、心霊スポット。

楽しみ、楽しみ!」


浮かれたユウ。

オレンジ色のティシャツなんか、脱ぎ捨てて、海パン一つでテンションを上げたユウに、、ため息を吐き出した。


気の乗らない海。


「みんないるから、あたしは大丈夫」


そう、発したのはあげはで。

その横に舞ちゃんは、同調する様に頷いた。

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