。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「「う〜ら〜め〜し〜やぁ!!」」


小さな灯りしかない室内で、地を這う様な声が聞こえて思わずギュッと、抱きついた。

小さなあげはの身体が、揺れた。

ユラユラと蝋燭に映る白い靄。


幽霊ならば殴れない。
だけど迷わず殴ったのは、俺。


バキっ!!

幽霊さん、ごめんなさい!


「いたっ!マジかよっ!!」



はあ?
痛い?



幽霊って、、殴れると?


もしや、幽霊じゃない?


つか、今の声に聞き覚えがあった。


「何やってんだよ、シュウ」



そう、シュウの声。

憎らしいほど、忘れることができない声。

ってことはーー。


「ミナミ、なんの真似?
マジ、焼くぞお前ら」



マジでムカつく、こいつら。
マジでびびった俺らは、バカじゃん。


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