。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「良かったな、白。
新しい弟出来て。
俺ら、海行くな」

シュウを軽く睨んで畳の上に、寝そべるあげは。

少し顔色が悪い。

「大丈夫?
あげはちゃんっ。
なんか、お茶飲む?
買ってくる!」


そう立ち上がる舞ちゃん。







「俺が行きます!」





明石ーー?



いつから居たんだよ。

たしか、黒と海に行った筈。


「え、いいよ?
遊んでて、すぐそこだし「いや、パシッて下さい!なんでも、言うこと聞きます!」



Mか。


つか、明石って確かーー舞ちゃんのこと好きじゃなかったか?



黒はーー未知との遭遇に夢中だし。



貝殻、拾ってる。



危機感ないな。
ある意味、大人の対応とも言う。

余裕があるのか、なんなのか。

「じゃあ、私も行くよ。
一人じゃ、持てないから」


「あ、じゃあ一緒に行きましょう!!」


おいおい、いいのかよ黒。


俺は思わず、黒を見た。

ちらっと、見た黒は貝殻集めに夢中。

だけどその顔は、余裕に満ちていた。

< 191 / 334 >

この作品をシェア

pagetop