。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「なんで?
写真1枚500円ってやつ?「違う」


短文の短い重みのある言葉に
さすがのあたしも何も言えなかった。

「ーー写真に写ってるのは、あげはだ。
大切にしてるもんを、誰かにはあげたくないだろう普通」


大切なもの?


白から見た大切なものってーーー
あたしだ。


白は写真ですら、あげたくなかったんだ。




龍が、気づかせてくれた。





「ありがとう、龍。
楽しいハロウィンにしょうね!」





あたしは、龍に笑顔を向けた。







「あげはちゃん、あのさっ。
昨日さあーーーー」

せいくんに、呼ばれただけなのに。

心臓がドキドキ跳ね上がるように動いた。

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