。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
「早くソンナヤツラヤッテシマエ」


片言の言葉の後、また青色に光る瞳に、桜 ユナに疑惑が広がる。



「ーーーーはい、分かりました」



1人が、前に飛び出した。

ポケットから出した黒い塊に、俺達は思考が停止した。



拳銃ーーーー!!




生気のない瞳で、震えた指でーー
狙いを定めたのは、龍だった。

向けられた銃口は、龍に向けられていた。



龍は、なんにも感じて居ない瞳で拳銃を見つめていた。






おい、龍!!




バカか、アイツ!!



逃げる訳でもない、焦るわけでも無いーーただ、じっ、と銃口を見つめた龍は立ち止まったまま。

その銃の狙いはーー間違いなく龍を狙っていた。


「ーー龍っ!!」




俺は気づいたら、前に飛び出していた。










バァン!!










ーーーーーーーーっ。










痛い腕。




広がる赤。





だから、俺は撃たれてもうダメなんだと感じていた。



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