。。折れた羽根、虹の架け橋。。②
財布と、スマホ。
それだけあれば十分。

マンションの鍵をちゃんとかけ、走った。

女の子の足じゃ、そんな遠くまで行けない筈。


絶対、近くにいる筈なんだ。

絶対、近くにーーーー。





だけどーーーー公園も、駅も街中も、なんで居ないんだよ。








「ーーーーあれ?
白?白、何してんだ?」



街中、本当偶然の出会いって言うのかな?


「ーーーーレイ。
久しぶりだ、な」

素直に喜べない。


「どうした?
部屋遊びくるか?

今ちょうどみんなと集まってーーーどうした?」


明らかな買い物袋を下げた。
これから、飲みます状態なレイ。


巻き込めない。


「なんでもないっ」





俺の顔を覗き込むレイ。
正直、冷や汗もん。




「あげはに、なんかしたな白っ」


「ーーーー」

本当、鋭い。


「なんで、そう思う?」
冷静に、冷静にーーーー。









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