レンズの向こう、ホントの気持ち
どうやら隣のアイツ・・・いや、木城ってやつもどうやらガチっぽいし。

まぁ何事もない方が私にとっても都合がいいんだけどね。





二日もたてば私達をバカにするやつらはいなくなった。

「ふぅ。何もないって幸せ。」

お弁当を食べながら、ふとそんなことをつぶやく。

今私が居るのは学校の屋上。

ホントは立ち入り禁止なんだけど、鍵があいてたから入ってしまった。

誰もこないし、ちょうどいい。

もう二日連続で来ているけど、人が来る気配は無い。

ここからは桜が見えるし、風も吹くから気持ちいい。



次の日も、私は屋上でお弁当を食べていた。

ちなみに私の学校は、お昼の時間と、そのあとの休み時間を合わせて

一時間も時間がある。

なので私は、お弁当を食べた後、本を読んだり、スマホをいじったりしている。

(私の学校は、昼休みのみスマホの使用が許されている。)

今日は買ったばかりの新しい本を持ってきた。

急いでお弁当を食べ、さっそく本を読み始める。

しかし・・・

「うぅ・・・眠い。」

昨日遅くまで起きていたのが悪かった。とっても眠い。

本の続きが気になるけど、スマホでアラームをセットし、

15分だけ仮眠をとることにした。

私は目を閉じると、一瞬で夢の中に引き込まれた。



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