純粋で綺麗な涙が1粒流れるとき。私は輝ける事を覚えた

「えええっ！？」

幹太の左腕が私の腰を固定して、右手で上半身を撫で回すように触ってくる。

心臓が胸の外に飛び出して肋骨を突き破るんじゃないかと思うほどドキドキする。

制服の上から膨らみかけた上半身を触ってくる。

「ちょっとやめて！！」

私は我に返り幹太を跳ね除ける！

「いきなりこんな事までするなんて聞いてない！」

小さな声で涙を浮かべながら幹太に訴える。

私はまばたきの回数が増えて、どんどん涙が溢れてくる。

座ったまま時間が止まる。

気まずくなり始めたその時、幹太は優しく私の頭を包み込んだ。