俺様女王様幼なじみの恋愛模様


結局その日、流星群を見れなかったうえに、
帰ってきたら家にいない私たちを心配して
広斗が持っていた携帯のGPSを辿って
迎えに来た親たちにこっぴどく怒られた。


ふふ…。


「「懐かしいな…。」」


え…?


「なぁ、今何考えてた?」


「何ってここで流星群見に来たけど
見れなくて、親に怒られた日のこと…。」


「やっぱりか。俺も同じこと思い出してた。」


もうこんなやり取り何度目だろう。


さすが幼なじみ。


「なんかもう笑えてくるね。」


すごすぎて。


「ほんとにな。」


しばらく二人で空を見上げていると
私の手の甲に広斗の掌が重なった。


「いつか今度はちゃんと流星群見に来ような。」


「うん。」


< 320 / 355 >

この作品をシェア

pagetop