俺様女王様幼なじみの恋愛模様
結局その日、流星群を見れなかったうえに、
帰ってきたら家にいない私たちを心配して
広斗が持っていた携帯のGPSを辿って
迎えに来た親たちにこっぴどく怒られた。
ふふ…。
「「懐かしいな…。」」
え…?
「なぁ、今何考えてた?」
「何ってここで流星群見に来たけど
見れなくて、親に怒られた日のこと…。」
「やっぱりか。俺も同じこと思い出してた。」
もうこんなやり取り何度目だろう。
さすが幼なじみ。
「なんかもう笑えてくるね。」
すごすぎて。
「ほんとにな。」
しばらく二人で空を見上げていると
私の手の甲に広斗の掌が重なった。
「いつか今度はちゃんと流星群見に来ような。」
「うん。」