俺様女王様幼なじみの恋愛模様


「結愛、じゃあまた明日ね!」




先に笑顔で竜と帰っていく明穂を見送り、
私も帰ろうかと席を立った時、


「…なぁ。」


聞き覚えのある声に呼び止められ
くるっと後ろを振り返れば達也の姿が。


「達也。なに?」


「…あのさ、お前
先輩と付き合いだしたって…まじ?」


いつもおちゃらけて
私に話しかけてくる達也の姿はそこには一切なくて
見たこともないくらい真剣で
切なそうな表情を浮かべていた。


「…まじだよ。」


だから私も適当にあしらうことは出来なかった。


正直、ちゃんと分かってた。
達也が真剣に私を想ってくれていたこと。
でも、4人でいる楽しい空間を壊したくなくて
達也の優しさに甘えて気付かないふりをしていたんだ。



…だけど、それは今日で終わらせないといけない。


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