極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
液化天然ガスを使用する船舶の導入が、一番理にかなっているだろう。
「ですが社長、従来の二倍から三倍の燃料タンクや再液化装置など、エンジン以外の設備投資が必要になるうえ、新造時の価格は少なく見積もって十五%、多いと五十%増という見解もあります。そうなると、排ガス洗浄装置とコスト的には変わらないかと思います」
高井が異を唱える。
「だが、環境性の高い低硫黄重油に比べて、液化天然ガスは調達コストが二十%は安いはずだ。今後も今回のような環境規制が見込まれるだろうから、先手を打って将来のコスト回避を実現する方向でいきたいと考える」
きっぱりと意見を述べた貴行に他の部長たちも追随する。
排ガス洗浄装置とコスト的には変わらないと言った高井も、将来のコスト回避には賛成せざるを得なかったようだ。
「それから、前回のミーティングでも報告したが、ツキシマ海運のシステムを一から設計し直したいと考えている」
「では、『システムティービズ』はいかがされますか?」